Digimon.

スーパーマン
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「うわ〜〜んっ」


「絵里が泣くからあいつらもっといじめてくるんだぞー」


「ふぇっ…だってぇー」


「またあいつらにいじめられたら俺がすぐに助けに行くよっ!!」


「っ大輔がー??」


「うんっ俺が絵里のスーパーマンになるっ!!だから安心して!!」


「ありがとっ約束だよ??」


「おうっ!!」











「…ん、夢…??」

久しぶりに幼稚園のときの夢を見た。
あれから何年もたってもう中2なのに…

たぶん…私あのときから大輔のこと…好きになってたんだ。







「おーいっ絵里〜」



「大輔っ今行くー!!」


大輔はずっと私をいじめっ子から守ってくれた。
幼馴染でもある私と大輔はあたり前のように毎日一緒にいる。





だけど、最近ー…



「大輔く〜んっおはよー」



「お弁当作ってきたの、大輔くんもらってくれない??」



イライライライラ…!!


何っこの女子の数!!
たしかに大輔は最近サッカーでもレギュラーで身長も高くてかっこいい…。

それに優しいのが罪よ!!



「えー??俺なんかよりタケルにあげりゃぁいいのに」



「私はっ!!大輔くんにもらってほしいのっ」


「悪りぃ、俺弁当は毎日絵里からもらってっから!!」


ドキっ
なんか…嬉しい!!


「でも大輔くんのために作ってきたんでもらってください!!」


うわっ…あの子お弁当置き逃げした。
大輔はそれを手にして

「しょうがねぇなーったく」


複雑だ…

そのお弁当食べるのかな…
それとも返すのかな…

なんか…大輔嬉しそうだし…バカ…



「絵里行こうっ」


「うっうん…」



なんかムカムカする!!



「絵里??なんか…怒ってる??」

「怒ってなんかないっ!!」

「なんだよ??怒ってんじゃん」

「…」


「なんだよ??お前、さっきのことでヤキモチ妬いてんのか??」

「はっ!!」


「そっか、ヤキモチかぁー」


「…っるさいわね//」


「ハハっこの弁当はさっきの子に返すつもり、絵里の弁当あるしな」



大輔が笑うともう心臓おかしくなっちゃう…。
もうドキドキうるさいっ//


「私っちょっとトイレ行ってくる//」

きっと顔真っ赤で大輔といられないよ//









「何ちょっと仲良いからって調子のってんの??むかつくー」


何??さっきの女子…!!


「大輔くん、きっとあんたのこと面倒だって思ってるわよ!!振り回されてかわいそー」

「大輔はっ!!そんな人じゃないっ!!」


「そういうのが調子のってん

だよっ!!」


ガンって掃除道具で殴られて私はその場に倒れた。
立ち上がろうとしても足蹴されてどうしようもない。


痛いし苦しいし泣きそう…。

でも…泣くともっとひどいことされるから泣くもんか。



助けてっ…大輔!!






「絵里っ!!大丈夫か!?」


「だ…いす…けぇー」


「お前らっ何やってるんだよ!?」


「やばいっ逃げようよ」


「あっおい逃げんな!!」
大輔…助けに来てくれた。
やっぱり大輔はスーパーマンだ…!!



「ごめん、俺のせいで…」


「ううん、助けに来てくれて…ありがとう」



「俺さぁもうスーパーマンじゃなくて…絵里の彼氏になりたいんだけど…!!」



「へっ??」
そっそれって…

「俺と付き合ってください!!」








スーパーマン


(嬉しいっ//)
(俺が一生絵里のスーパーマンになってやるぜっ)

 

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