Digimon.
□ちっちゃな幸せ
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「光子郎君、おまたせっ!!」
『あっ絵里さん、おはようございます』
今日は光子郎君とデート!!
最近、試験やらなんやらで全然遊べなかったから…
すっごく久しぶりのデートだ。
「光子郎君、じゃあ行こ??」
『…えっ!?あっはい!!』
「どうしたの??なんか、挙動不審…」
『いえっ!!何でもないです…
早く行きましょう!!』
「なに??気になるよー」
『なっ何にもないんで…//』
そう言いながらも、顔が赤くなって目が泳いでる。
あ や し い
「なになになに!?教えてよ、いじわるっ」
私が少し怒るように言うと、光子郎君の口が開いた。
『……いくて』
「…え??」
『絵里さんの私服姿が、いつもよりかわいくて…
めまいがしそうなんです…//』
「……なっ//」
光子郎君が真っ赤になりながらそんなセリフ言うから、
私までキュンキュンして顔が熱くなる。
「…いや、光子郎君の方が反則だから…//」
『え…??』
「そんな顔して言われたら…見とれちゃう//」
恥ずかしい、恥ずかしい//
いつまでたっても、
こういうのには慣れない
だから友達からは"初々しいね〜"なんて言われるけど。
『絵里さん、』
「ん…??て、えっ!?」
ぎゅって抱きしめてくれた。
周りに人がいるのに…!!
てか、普段だったら絶対ありえない!!
「どっ…どうしたの!?//」
『絵里さん…カワイすぎます』
ホントに今日はすごく素直な光子郎君。
心臓かゆいよ//
…でも、こういう気持ち知ってる。
「大好き、光子郎君」
『僕も大好きです』
こういうのを、幸せって言うんだよね。
ちっちゃな幸せ
(でも、周りからの視線が痛いね)
(…たしかに//)