どりーむ
□プロローグ
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グチュッ
グチュッ
ピチャッ
クスクスクスクス
暗い路地裏の奥、不気味な音と何者かの笑い声が響いていた。
そこには、血まみれの男の子がいた。白かったであろう髪の色は、血で赤く染まっており、
それが目の前の死体の血であることがわかる。
「あはっ、あはははははははははっはははっふふふっクスッ」
ぐっちゅ、ぐちゃっ、
男の子は手に持っているナイフでその死体をバラバラに切断していた。
「ぅふふふ、はははっ、楽しいなぁ〜〜」
ぐちゅっ、ぐちゃっ
「ねぇ、お兄さんはどう思う?」
そう言って男の子は後へとふり返る。
「気づいていたっちゃか。お前、名前はなんだっちゃ?」
後ろにいた男は男の子にそう聞いた。
「ん〜?ぼくはね。澪汰って名前だよ」
「澪汰っちゃか、おまえ家賊にならないか?」
「家賊?いいよ!お兄さんはぼくと同じ感じがするから」
澪汰はニコニコと笑いながら言った。
「じゃあ、おまえの名は零崎闇識だ」
「ぼくの新しい名前?」
「そうだっちゃ」
「闇識、うん!いいね!ぼくは今日から零崎闇識だ」