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□2013火神生誕
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火神(女主)






今日は調理実習の日である。
女の子にとっては料理の得意な所を見せたりして、
好きな子への好感度をアップさせようと頑張る日でもあったりする。
私だって恋する女の子でいつも料理はしているからいい所を見せれる!だなんて張り切っていた。

でも…誰も思わないでしょうが!!
クラスの大きくて赤髪で不良っぽい火神くんがこんなに料理が得意だなんて!?!!

トントントン

リズミカルな音が彼の包丁、使っているまな板からする。
今日は肉じゃがと味噌汁そしてご飯を炊くをするらしい。
私の班は今日欠席の子が2人と火神くん、黒子くん、私で合計すると3人だ、
ちょっと大変かもと思った私は間違えていた。
火神くんの手で全てできていく。
これは女の子としてどうなの?
ていうか…好きな人にこんなに作られちゃ…もう私ダメだ。


「もう、これ私いなくてもいいんじゃないかな?」

「そうですね。僕もそう思います。」

私の呟きに黒子くんも賛同してくれる。
火神くんがお前ら手伝えよ。だなんて言っているけど、もうダメだ私のハートはズタズタだよ。
そして黒子くんは私に言う。

「それにしても…残念でしたね。
火神くんにいい所見せたかったんでしょう?」

「は?なっ?!」

そりゃ、調理実習が決まった時からそわそわしてたらわかります。

だなんて言われたらもう、何もいえない。


結局あのまま火神くんが全て作ってくれて試食タイム

「いただきます。」

申し分もないくらい美味しい。
この人プロや!

「火神くんすごいね!美味しい!」

「おっおう!」

私が言ったこの言葉に少し照れてはにかみながら返事をしてくれる。
くそう、かっこいい可愛い何だずるい。
これは!




私はある思考に辿り着いた。







「火神くん!結婚してください。」


「「え?」」






土下座していて下を向いていた私は気づかなかった。
黒子くんが呆れながら見ていたのを
そして、


火神くんが顔を真っ赤にしながら、18にならねーと出来ねーよとポロッと言ったのを








end

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