Dark

□悲しい勝利
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不意に病室のドアが開いて誰かが入ってきた



口元に冷笑を浮かべた男とその則近らしき男が2、3人





――俺達を地獄へと突き落とした張本人たちだ



「おや、お目覚めですか。具合はどうです?」


「...あまりよくはないですね」



思いっきりにらみつける



ああ、コイツらもBRに参加すればよかったのに


モニター越しに眺めていたくらいなら、生の現場に来ればいいのに




そうすれば俺が殺しても罪にはならないのに






「...ですから、って聞いてます?幸村君」


「ああ、スイマセン。少しボーッとしてしまって」


「まあむりもないでしょう。激しい戦いでしたからね」



男の顔に楽しさのいろが浮かぶ


この男、どこまで性根が腐っているんだろうか



「ではもう一度説明しますね。これからの君の未来は2つ。

1つは立海以外の学校に転校することただし、条件が3つほどありますが...。

そしてもう1つの選択肢は軍に入ること。BRの優勝者はかなり優偶されますよ〜。

さあどうします?」


「3つの条件が気になるのですが……?」


「それはですね、

1つ目、家族、友だちなど、全ての人と縁を切ること。

一応、あなたも死んだことになっていますので。

2つ目、転校先ではこのことは絶対にあかさないこと。

3つ目、テニスはしないこと。

以上です。どうします?」



軍に入るのはいやだ


政府の駒になってるみたいだ




でも3つの条件が引っかかる



俺はテニスのためにつらいリハビリも耐えたのに



………でも





「分かりました。俺は―――」






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