Dark
□夢幻
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菊丸は教室を出ると階段へ向かって走った
不二も後ろから走ってついていく
そしてついた場所は……
屋上だった――――
菊「不二!なんでついて来たの?!」
柵のすぐ手前で真下を眺めながら菊丸は叫んだ
不「英二!変な考えは捨てるんだ!!」
菊「変……?オレからすれば不二達の方がおかしいよ!!
なんで誰か夢の中でも生きていけるの?!」
不「違う!この世界は現実なんだよ!」
菊「そんなことなんで分かるの?!
そんなこと誰も証明出来ないじゃん!?」
不「英二!」
菊「オレは一刻も早く
こんなとこ抜け出したいんだー!」
そう言うと軽い身のこなしで柵を乗り越えていった
不「え…英二―――!!」
不二は慌てて柵に近づいたが、菊丸の姿は
すでに視界から消え去っていた
不「う、うわぁ―――!」
不二の悲鳴は青い空へと消えていった
END.