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□夢幻
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菊「―――っていうところで目が覚めてさ〜」

不「………つまり、桃と越前と一緒に遊んで
家に帰った夢を見たの?」


菊「そうなんだけど……」


ここは青春学園中等部
3―6の教室だった

菊丸は昨日みた夢の話を同じテニス部員でもある
不二に話していた



不「けど………?」


菊「オレさ、起きるまでそれが夢なんて気づかなかったんだ………」

不「??よくあることじゃ
ないかな?」

菊「ホントにそれが現実だと思ったにゃ〜」

不「……何をそんなに悩んでるんだい??」



菊丸は一瞬躊躇ってから不二に問いかけた


菊「ねぇ不二………






夢と現実の違いって何だと思う?」


不「え?何って……
これが現実だよ………
そして英二が桃と越前と遊んだのが夢でしょ?」


菊「でさ、これが現実で
あれが夢だなんて誰が決めたの?」

不「それは………」



不二は答えられないというよりどう答えればよいか分からなかった


菊「オレ達が現実だと思っている世界も




所詮誰かの夢かもしれないよ………!!」

不「英二?!」

菊「どうせオレ達なんて
誰かの夢の中でいいように踊らされているんだ!!」


不「英二!!どうしちゃったの??!」


菊「オレは、
誰かの夢の中で生きていくなんて……まっぴらだ!!」



そう言って菊丸は教室を飛び出して行った


不「英二ー!!」


不二も慌てて後を追った



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