Perfect Serenity
□3rd
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現在時刻12:30――
真夜中だというのに跡部に集合をかけられた氷帝メンバーは
それぞれの武器を手に戦闘の準備をしていた
宍戸も例外ではなく
さっきもらったばかりの剣の刃を何度も確認している
跡「それじゃ、行くぜ!」
全「おう!/はい!」
みんなはそれぞれ二・三人ずつのグループに別れて出て行った
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忍「ここらへんは異常なさそうやな〜」
向「そうだな、気配ないし」
忍「いつもやけど、パトロールゆうても暇やな〜」
向「だよな〜!たまには思いっきり飛びだいぜ!」
忍「倒すんやなくて飛ぶんかい!」
ぱっと見はのんびりとした会話をしているが、
実はしっかり魔物の気配を探し続けている忍足&向日グループ
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跡「やれ、樺地」
樺「ウス」
ザン――――
己の武器である人並み外れた長さの槍を一振りすると
まわりにいた魔物の体が真っ二つになる
跡「フッ雑魚どもが!」
自分が倒した訳でもないのに一番威張ってる俺様何様跡部様
跡「まぁ中には……」
そこで言葉を切ると
素早く剣を抜き、
右足を軸にして体を一回転させた
シュバ――――
跡部が再び体を正面に戻すと、背後で何かが切れる音がした
跡「雑魚の分際でこの俺に
背後から不意打ちを仕掛けるヤツもいるがな!」
跡部が台詞を言い終わらないうちに切られた魔物は消えていった
跡「この辺はこんなもんか
行くぞ、樺地!」
樺「ウス!」
あたりに気配がないのを確認すると二人は颯爽と歩いていった
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