Perfect Serenity

□3rd
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現在時刻12:30――


真夜中だというのに跡部に集合をかけられた氷帝メンバーは
それぞれの武器を手に戦闘の準備をしていた


宍戸も例外ではなく
さっきもらったばかりの剣の刃を何度も確認している



跡「それじゃ、行くぜ!」

全「おう!/はい!」


みんなはそれぞれ二・三人ずつのグループに別れて出て行った



*****



忍「ここらへんは異常なさそうやな〜」

向「そうだな、気配ないし」

忍「いつもやけど、パトロールゆうても暇やな〜」

向「だよな〜!たまには思いっきり飛びだいぜ!」

忍「倒すんやなくて飛ぶんかい!」



ぱっと見はのんびりとした会話をしているが、
実はしっかり魔物の気配を探し続けている忍足&向日グループ



*****



跡「やれ、樺地」

樺「ウス」


ザン――――


己の武器である人並み外れた長さの槍を一振りすると
まわりにいた魔物の体が真っ二つになる



跡「フッ雑魚どもが!」

自分が倒した訳でもないのに一番威張ってる俺様何様跡部様


跡「まぁ中には……」


そこで言葉を切ると
素早く剣を抜き、
右足を軸にして体を一回転させた

シュバ――――


跡部が再び体を正面に戻すと、背後で何かが切れる音がした

跡「雑魚の分際でこの俺に
背後から不意打ちを仕掛けるヤツもいるがな!」


跡部が台詞を言い終わらないうちに切られた魔物は消えていった



跡「この辺はこんなもんか
行くぞ、樺地!」

樺「ウス!」



あたりに気配がないのを確認すると二人は颯爽と歩いていった



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