long novel
□アンタッチャブルコネクター -人間失格と断罪者-
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京都に通り魔が出現しました。
証拠が残っていません。
どうやら、殺し名の模様。
正義と風紀、粛清の名の元、この芒乃清紀改め薄野清紀が殺させて頂きます。
しかし、困りました。
肝心の通り魔の居所が不明です。
…………仕方ありません。
夜の京都を徘徊しましょうか。
そう言えば、師匠は京都在住でしたね。
挨拶もしましょうか。
いえ、師匠の挨拶ついでに通り魔を探しましょう。
そもそも京都と言えば、一応、私が籍を置く大学があるんですよね。
もっとも、家庭の事情で、入学から2ヶ月休学措置を取っていますが。
なので、京都の地形が分かりません。(ちなみに受験は、地方会場で行いました)
さて、如何致しますものか。
と言いますか、京都に行ったところで、寝泊まりする場所もありませんし……。
致し方ないです。
少々気乗りはしませんが、野宿でもしますか。
野宿とはいつ以来でしょうか。
随分久しぶりです。
ついでに、大学もあることですし、拠点を本格的に京都に移す準備もしましょうか。
それまでは、通り魔を探しつつの野宿で変わりありませんが。
あとは、京都の地形ですね。
ふむ、申し訳なさがありますが、師匠に教えて頂きますか。
そもそも、大学の位置すら知りませんしね。
では、明日発つとしましょう。
本当は、直ぐ発ってもいいのですが、いろいろ準備がいりますしね。
家の管理や、高熱関係の処理、引っ越しの準備などありますので。直ぐ発てないのが、残念です。
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