コワレモノ
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エレベーターの扉が開く。
第一声は、やっぱり
「お前は何だ?」
……だった
それも、敗北者。
王こと都城王土が発した言葉
異常性……『言葉の重み』の付与された第一声
しかし、私に効果はない。
生まれながらの暴君に、そんなものが通用するはずもない
だから、無視する。
そして、主人公に挨拶
「はじめまして、黒神めだか。そこの中ボスなんかじゃなくて、異常のラスボスだよ」
堂々と名乗ってやった。
するとやっぱり、テンプレートな質問が来る
「どういうことだ? 都城3年生を止めればよいのではなかったのか?」
だから私は、ちゃんと答えてあげた