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〜お礼文〜
用事があって妙の働く店に行った。
その時出会ったのがあの女だった。
着物の上からでもわかる成熟した体。
綺麗さと可愛さを兼ねそろえた顔。
俺の心をわしづかみにするのに時間はかからなかった。
戦乱の世を生きてきた俺だからか、こんな綺麗な女に優しくされるなど想像したことがなかった。
風俗に行ったことがなかったということではない。
俺は大人の階段を普通に上らず非常口から登っちまってたようだ。
つまり、この年齢になっても“恋”っつーものをしたことがなかったということ。
大人の関係ばかりを追いかけ、ヤりたいという女を見つけても、それは“好き”ではなかった。
初恋の女。
俺の脳内にはいつもあの女が浮かんできた。
苦しかった。
糖分すら取りたくなかった。
今はあの女だけ。
アイツだけが欲しい。
欲しい・・・とはなんだろう。
俺はアイツの何が欲しいんだろう。
アイツとヤりたいのか?
いや違う。
俺はアイツの心が欲しい。
たとえほかの男にアイツが抱かれたとしても、アイツが俺のことを愛してくれているなら、俺は満足だ。
心さえ手に入れば・・・
数日後、アイツは店を止めた。
住んでいたアパートからも消えた。
歌舞伎町で姿を見ることはなくなった。
アイツはどこに?
決まってんだろ。
アイツは俺の中にいる。
いつもあの笑顔を俺にふりまいてくれる。
俺は幸せだ。
「お前もそう思わないか?いや、思ってんだよな。」
俺はそっと頬をなでてやる。
目の前の女は濁った眼で俺を見つめ、笑みを浮かべた。
〜終わり〜
お返事はresでしております。