短い方

□気がつくと…
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きっ今日のはなんだったのだ!?

いっ意味がわからん!!

なっなにが「俺が九兵衛殿のことが好きだ、ということだ」だ!!!

ぼっ僕は妙ちゃんが好きなんだ・・・

「そうだ・・・間違ってもあんな奴・・・」

好きになるはずがない!!

きっとあの時胸が不覚にもときめいたのは僕が疲れている所為だ!!

もう寝てしまおう!!




「九兵衛殿!!ちょっとお邪魔するぞ!」

そう言って昨日のことなど嘘のように平然と僕の家に上がりこんできた

(もしかして昨日のは夢?だったのか)

「また君は追われているのか?」

僕は東城達に見つからないように桂君を僕の部屋に通した

「まぁな。ん?てあれエリザベスが居ないな。どうしたのだろう・・・」

そう言って心配そうな顔をする桂君。

そういえばいつも一緒にいる妙な白い生き物がいないな。

「まぁエリザベスのことだ。またどこかで油を売っているのにちがいない。」

と一人でうんうんと納得したようにうなづく桂君に僕はお茶とお菓子を出す

僕は本当に大丈夫なのかと心配したが彼らには彼らの世界があるのだろう。そこに干渉するのはよくないと思いそれ以降その話題を口にするのは止めた

「九兵衛殿。昨日も言ったが俺は九兵衛殿のことが好きだ。だからと言ってはなんだが・・・」

そう言って桂は僕にキスをした・・・


その拍子にびっくりした僕はお茶が乗っていた机にぶつかって熱いお茶が倒れた

そのお茶は僕にかかった


はずだった

とっさに桂君は僕を押し倒し僕に熱いお茶がかからないように背中でお茶を受け止めた

(受け止めたっていう表現が正しいかはわからないが・・・)

「九兵衛殿・・・大丈夫か?」

大丈夫なことは大丈夫なのだがなんせこの状況・・・大丈夫なわけがない!!!

だだって僕は桂君に押し倒されて、その馬乗り状態になってて・・・

僕の心臓はこれまでにないほどバクバクしていて、壊れてしまいそうだった

「そっその大丈夫だ。それよりも、僕のことをかばってくれて・・・あ、ありがとう」

助けてくれたのに返事をしないというのは失礼だと思い僕なりに一生懸命お礼の言葉を並べた

するとここに

「九ちゃーん!」

と妙ちゃんの声が聞こえ僕の部屋の障子が開けられた音がした

「えっと・・・九ちゃん?」

バサリ

妙ちゃんの持っていたビニール袋が落ちた音が僕の部屋に響いた




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