book1-inazuma-
□生きてと私に言う貴方が、私の光です
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「俺が一生守ってやる。お前はただ俺の隣にいてくれるだけでいい。ガゼルを・・・涼野風介を愛しているから。だから・・・死ぬな!」
嘘。
みんな最初はそうやって言うんだ。
いつか、みんなみんな離れていくんだ。
「嘘だ・・・っまた・・・みんな私を捨てるんだ・・・っ」
「風介・・・っ俺は、風介を捨てないよ。だから・・・諦めちゃ駄目だ・・・!」
いいの?
生きていて、何もせずに隣にいるだけでいいの?
いいの?
助けを求めていいの?
いいの?
『生きたい』と縋ってもいいの?
「・・・生きたい・・・っ死にたくない・・・よ・・・っ」