book1-inazuma-

□生きてと私に言う貴方が、私の光です
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何故だろう。
悲しいような嬉しいような、不思議な気持ち。


私がこれを引けば、この世界ともお別れ。


だからかな、この気持ちは。


「・・・ガゼルっ!」


部屋と扉を乱暴に開ける音と同時に、バーンが私を抱き締める。


私の手に握られていた刃はバーンの手へと納められ、バーンと手からは赤い雫が流れていた。


「バーン・・・?離して・・・?」
「離さない。」
「だっ・・・て・・・」


私、必要ないんだよ?
涼野風介としても、ガゼルとしても。
もう、私は邪魔なだけなんだよ?
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