book1-inazuma-
□君のぬくもり
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わかったと呟くと、嬉しそうに晴矢は笑った。
「…でも晴矢もそれじゃ寒いんじゃないか?」
さすがにこの季節に薄手の長袖Tシャツ一枚は寒いだろうと思い聞くと、晴矢は私の手を優しく握った。
「風介と手繋いでるから大丈夫。」
「…馬鹿。」
私の体温なんて晴矢より低いのに。
私は、繋いだ手から晴矢に温もりが伝わるように、しっかりと晴矢の手を握り返した。
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