book1-inazuma-

□いつか乗り越えられる
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「…俺には、風介が必要だよ。俺はお前がいないと生きていけない。」

「…!」


温かい。
この体温を失いたくない。


「ふっ…うぅ…」

「大丈夫…大丈夫だ…俺が風介を守る。ずっと。」


晴矢に出会って、人に無償で愛される喜びを知った。
心の底から、幸せだと感じることができた。


まだ、完全には昔のことを受け入れることはできない。


でもきっと晴矢となら、いつか乗り越えられる。



そう、温かい晴矢の腕の中で思った。
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