book1-inazuma-
□その箱の中には
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「はい。これ、昼に見て。」
朝起きてリビングへと行くと、突然風介に何かの包みを手渡された。
「え…あ…はい。」
何がなんだかわからないまま曖昧に返事をして包みを受け取ると、風介は黙ってリビングから走って出ていってしまった。
「一体なんなんだ?」
風介の奇行に首を傾げながらも、俺は学校に行くため包みをバックに詰め込み、準備を始めた。
「あれ?今日は風介とこなかったんだ?」
「あいつ何も言わずに先行きやがって。何なんだ一体。」
学校へ行くと、ヒロトが話しかけてきた。