book1-inazuma-

□君のぬくもり
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「…くしゅんっ」


今日は久し振りに練習がない日。
私は晴矢と買い物に出掛けていた。


息は白くならないものの、少し肌寒い外に、さすがに薄着すぎたかと反省した。

「おい大丈夫か?」
「平気だ。」


くしゃみをした私に晴矢は心配そうにしていたが、特に体の異変もないのでいつも通りに答えた。


「大丈夫じゃねーだろ。…ほら。」


晴矢はため息をつくと、自分のはおっていたコートを私にそっとかけた。


「別にいいから!」
「よくねぇよ。大切な風介が風邪でもひいたら大変だからな。」
「でも…」
「いいから。」
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