銀魂

□Crazy Rendezvous
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「みなさん、今日はありがとうございました。
酔いつぶれてしまった人も何人もいますので、今日はこのまま店で寝て言ってくださっても結構ですよ。」
マダムが帰った後の高天原で、狂死郎がそう言って店内を見回した。

店内はおきてる人間を数えた方が早いくらい、ほとんどのやつが酔いつぶれていた。
店内の起きてる人間に入ってる土方は、その様子をみてため息をついた。
上司の近藤はすでに酔いつぶれて
「お妙さ〜ん!」
とか言いながら夢の中。
そのお妙さんも
「うぜぇんだよ、このストーカーゴリラ!!」
とかいいながら夢の中。
総悟はおきてはいるが、メガネのドM女とまだ飲んでいた。
こりゃ、とりあえず近藤さんは置いていって明日また迎えにこよう、 土方はそう決めた。

その時、狂死郎に向かって歩いていく女が目に入った。
小柄な体に花の髪飾りをつけたツインテール、花の形の眼帯。
ホストクラブに女の格好して来いといわれて、なぜか花魁の格好してきてる柳生流の次期当主・柳生九兵衛だった。
「明日、妙ちゃんと銀時と新八くんと神楽ちゃんを柳生家から迎えに来るので、今日はこのままここでお願いしてもいいだろうか?
それから、妙ちゃんが壊したものや、銀時が吐いて汚したものは柳生家で責任をもって弁償するから見積もりを取ってほしい。
本当に酔って暴れたりして、申し訳なかった。」
そう言って狂死郎に向かって頭を下げる九兵衛から土方は目をそらせないでいた。
九兵衛とは、柳生家に乗り込んで以降、何度か会っている。
彼女が女の格好をしている時も。
女の格好してる九兵衛を始めて見た時、土方は驚いた。
その姿は土方の好みだったからだ。
けれどもなんだか接点がなくて、同じ空間にいてもなかなか話をすることが出来なかった。
しかし、今はほとんどの人間が酔いつぶれているし、チャンスじゃないだろうか?
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