銀魂

□誰にもお前を渡さないSide九兵衛
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夕食の片づけが終わった僕はリビングで経済誌を読んでるお兄ちゃんのそばにいく。
「お兄ちゃん。」
僕がそう呼ぶと、お兄ちゃんは僕を見た。

でも、その目はもう、今までの優しいお兄ちゃんの目じゃなかった。

「なんだ、九兵衛。」
「三者面談があるんだけど。」
そう言って僕は学校から渡されたプリントをお兄ちゃんに渡す。
「再来週か。
再来週の火曜と木曜は取引先との打ち合わせがあって仕事休めないから、その日以外で希望だしといてくれ。
そんで日程が決まったらまた教えてくれ、有給取るから。」

「別に無理しなくても、一人でも大丈夫だよ。」
僕はそう言ったけど、お兄ちゃんは
「そういうわけにいかないだろ。」
って言ってプリントをテーブルに置いた。
経済誌も閉じる。

「九兵衛は俺の宝物なんだ。
俺はお前さえいれば、他に何もいらない。
それくらい、お前が大切なんだ。
俺はお前を誰より愛してるんだ。」

そういうとお兄ちゃんは立ち上がる。
そして僕を抱きしめた。
お兄ちゃんの唇が僕の唇に重なってすぐに舌が入ってきた。
そして手が僕の着てたシャツのボタンを外してその隙間から入ってくる。

なんでこんなことになっちゃったんだろう…。
そう思いながら、それでもお兄ちゃんの手の動きに僕の息は上がっていった。
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