黒子のバスケ
□想いの鍵 ACT.黒子
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そう思っていた黒子が、黄瀬のさつきに対する気持ちに気が付いたのは高校一年の時のWC予選。
気を失ったさつきをおぶった黄瀬に黒子は
「黄瀬君、君はモデルなんですから女の子を背負って歩いていたらまずいんじゃないんですか?
青峰君に桃井さんを迎えに来てもらうか、緑間君に頼んで桃井さんをリヤカーに乗せてもらって送ってもらったらどうでしょう?」
と進言した。
それに対し、黄瀬は言ったのだ。
「いやっス。
桃っちを他の男になんて任せたくないっス。」
ああ、彼も、黄瀬君も僕と同じ。
報われない恋をしてるんですね。
だけど今までそんなそぶりに気がついた事はなかった。
君も僕と同じ、彼女の幸せを願い、青峰君の幸せを願い、想いに鍵をかけたんですね。
黒子はそう思っていたのだ。