黒子のバスケ
□OH My Little Princess
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バスケットに出会ってからの高尾は、バスケに夢中になった。
もともとの社交性の高さとコミュニケーション能力の高さ、それにバスケに打ち込む姿とそれなのに学年上位に食い込む成績のよさとくせのないルックスもあって、高尾は中学の頃から女の子には人気があった。
告白も何度もされた。
単純に顔が好みだからという理由で何人かの女の子と付き合ったりしたけれど、いいのは最初のうちだけですぐに女の子達は言う。
『高尾君はバスケばっかり。
私とバスケとどっちが大事なの?』
そんなの、バスケに決まってる。
だって女の子はこの世にたくさんいるけれど、バスケはかわりのきかないものだから。
そんな質問をされるのも、バスケに夢中になってることで拗ねられるのももううんざりだった。
だから秀徳高校への入学が決まった時、高尾はこの三年間はバスケだけに捧げようと決めていた。