黒子のバスケ

薄氷
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さつきに結婚話がでたことで大学をやめる、そう言ったオレだが、さつきの希望を汲み、大学はやめないことにした。
たが、さつきを結婚させる気もない。

赤司はさつきを諦めていないようで、生物学上の父からも赤司と結婚しろという電話がくる。
生物学上の父は家にもくる。

今月は養育費も振り込まれなかった。
だからオレもバイトを始めた。
教授の研究室の手伝いでバイト代は高くないが、勉強にもなるし学費の手助けにもなる。

生物学上の父ではさつきとのことはどうにもできないと思ったのか、赤司から一度、オレの携帯にさつきとの仲を取り持って欲しいとの連絡があったが
「権力でもって女性をどうにかしようとする男など最低なのだよ。
そんな男に自分の姉を任せられるわけがないだろうが。」
と言ってやったらこたえたようで、なのに
「それならちゃんと彼女に僕自身を好きになってもらう。」
と言い出して、赤司はしょっちゅうさつきを誘っている。
さつきは断っているが、赤司も諦めが悪く、オレは同級生だった赤司の意外な一面に驚いている。


が、さつきにその気がない以上、不快だが心配はしていない。
だからオレたちはそれなりに平穏な日々を送っている。

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