黒子のバスケ

□幼馴染じゃいられない
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久しぶりに集まったというのに、キセキの世代と呼ばれた赤司、緑間、黄瀬、紫原と幻のシックスマンと言われた黒子は険しい顔でさつきを見ている。
そしてその彼らを氷室と桜井と高尾がなだめている。

さつきは俯いていたが、三人を一睨みで黙らせた赤司に名前を呼ばれてしぶしぶ顔を上げた。

赤司は綺麗な笑みを浮かべていたけれど、その笑みが彼の怒りの大きさを感じさせた。
目がまったく笑っていなかったからだ。
その隣の緑間は眉間に皺を寄せてさつきをじっと見ていたし、黄瀬の目も釣りあがっていたし、紫原も普段のネジのゆるい感じはまったくなくさつきを睨んでいた。
黒子だけは、常と変わらない様子ではあったけれど。

それに対してさつきは無表情で、氷室と桜井と高尾はどうしたらいいか分からないといった感じで顔を見合わせていた。
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