黒子のバスケ

□Childhood friend 訳・夫婦
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WC後、キセキの世代は絆をとりもどして、よく集まるようになった。
そしてその集まりにキセキの世代の六人はいつも火神も呼んでくれる。
仲間だと認めてもらえたようで、火神はそれを嬉しいと思っていた。

今日も、ストバスコートにキセキの世代は集まっている。
赤司と紫原が連休を利用して帰って来るというので、集まる事になった。

ただ、彼らと気のおけない仲になって、よく会うようになってから、火神には気になっていることがある。

桃井さつきの存在だ。
桃井さつきは女の子でありながら、キセキの世代の集まりには必ず呼ばれる。
最初は青峰の幼馴染だからかと思っていたが、青峰が用事があって来られない時でも彼女は一人で来る。
そしてその時は必ず誰かが彼女を青峰に代わって家まで送り届ける。

キセキの世代のお姫様みたいなものなのかと最初は思っていたが、送って行ったり、肌寒い日は上着を貸してやったり、重いものを持っていれば代わりに持ってあげたり、確かに女の子扱いはするけれど、彼女に対する六人の態度は決してお姫様に対するようにちやほやとするものでない。


しばらく見ていて、彼らは彼女を、『キセキの世代』だと思っているという事は分かった。

確かに桐皇と試合をしたからこそわかる事だが、彼女のバスケに対する姿勢は選手と同等で、我らがカントクを挑発したりするのも、自分達が試合の前に挑発しあうのと同じだろう。
だとすれば、彼女のそのバスケに対する真摯な態度と能力にキセキの世代が自分達と彼女を対等だと思うのも分かる。

が、それが分かった火神でもどうしても分からない事がある。

それが青峰大輝と桃井さつきの関係だ。
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