黒子のバスケ

桐皇の女神
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桐皇学園バスケ部のメンバーは、体育館に入るなり、目を丸くした。
桐皇学園の絶対的なエース、故に練習などめったに出ない青峰大輝が誰よりも先に体育館にいて、マネージャーの桃井さつきが青峰のストレッチを手伝っていたからだ。

あの青峰が体育館にいるだけでも驚くのに、ストレッチをしてるということはこの後、練習に出るということなのだろう。

ただ、練習に出るのはいいことだが、普段、練習に出ないくせにたまに練習に出ただけで、多くの部員がひそかに憧れているさつきを独占するのは許せない。

なのに青峰は
「おい、さつき、お前力よぇぇ。
もうちょっと体重かけろよ。」
などとのたまう。

「えー、せっかく手伝ってるのになに、その言い草。」
さつきは頬を膨らませつつ、体重をかけているのが見ているだけで分かるくらい力を入れた。
そのためにさつきは青峰の背中に張り付くようにしている。

(あれ、桃井の胸が青峰の背中に当たってるんとちゃうの?!)

それを見ていた今吉は心の中でそう思った。
そう思ったらすごく腹が立った。

第一、普段桃井がストレッチ手伝とうてのんはワシなんやで?!(主将権限でそうさせている。)
いつも練習出ぇへんのに出たときは桃井独占とか許せん…!

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