銀魂

□商社・真選組3
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総悟が目覚めたとき、部屋の中はぼんやりと明るかった。

バイトをしている九兵衛をソファの上で待ってたはずなのだが、いつの間にか寝てしまっていたらしい。

そして、もう夜も明けかけていた。

「九ちゃん!」

あわてて起き上がろうとした総悟は、自分にブランケットがかけられていること、そしてブランケットがなぜか重くて、体を起こしづらいことに気が付く。

重さの原因は九兵衛だった。

総悟はソファの上に横になりPSPをしながら九兵衛を待っていて、いつの間にか寝ていた。
その総悟にブランケットをかけた九兵衛は、寝ている総悟のお腹の横で寝ていた。

ブランケットの余った部分に九兵衛がいたからブランケットが重かったようだ。

総悟は九兵衛を起こさないようにしてそっと起き上がる。

バイトから帰ってきて、風呂に入ったのだろう。
九兵衛の顔はすっぴんになっていて、いつもの九兵衛の顔だと総悟は安心する。

………九兵衛がキャバクラでバイトしていることを総悟がわかっていないとでも思っているのだろうか?

週に二回だけ、濃い化粧にタバコの匂いをつけて帰ってくるのだ。
そして幼馴染はナンバー1キャバクラ嬢。

これで九兵衛のバイト先がキャバクラじゃないと気が付かないほど総悟は鈍くは無い。

本当はものすごく九兵衛がキャバクラでバイトをするのは嫌だけど、それでも、総悟は何も言わない。
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