銀魂

□姫夜叉
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「はぁぁ?!
何で脅迫状が届いてるのに、上様が見合いなんかすんだよ?!」
屯所に、土方の大声が響く。

「まぁそう言うなよ、トシ。
とっつあんからの命令だよ、逆らえないでしょ、俺たち。
とにかく一週間後、上様が見合いをする、その警護を俺達真選組が引き受けることになったから。
指揮はトシに任せるからさ、よろしくね。」
そう言った近藤に土方は渋々頷く。

最近、攘夷浪士の活動が活発になってきて、将軍を殺すなどという脅迫状がいくつも届き、真選組は警邏活動や攘夷浪士の摘発に力を入れていたところだった。
そんな時に上様が暢気に見合いをすると言われたら頭にもくるだろう。
近藤もそれは分かっていたが、松平の命令は絶対だ。
土方にも納得してもらうしかなかった。

そして土方も文句は言っても結局近藤の言うことは聞くので、早速見合いの日の警護の布陣を頭の中で考え始めていた。
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