黒子のバスケ

薄羽蜉蝣・参
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緑間の子を身ごもった上様は、初期こそつわりがひどかったものの、しばらくしたらつわりも治まり、何の問題もなく、元気に政務をこなしていた。

緑間も中奥に出入りできるものの、さつきが問題なく政務をこなせていたので、安定期に入ってからは政務を手伝う必要などほとんどなかった。

それでも出産が近づくと子供が生まれたらさつきが自身で子供の養育をするのを望んだこともあり、乳母と緑間、緑間付きの部屋子たちが中奥でさつきを手助けすることも決まり、緑間はいまや、御台所の青峰よりもさつきのそばにいることが多い。
だからこそ、緑間はさつきが福井をすきなのだということをさつきの行動や視線のはしばしから強く感じてしまい、福井へ複雑な感情を抱いてしまう。

そして、そんな状況に御台所の青峰はじめ、赤司、黄瀬、紫原、黒子は緑間への複雑な感情を抱いてしまう。
それを感じているのか、さつきは、こまめに大奥にも顔をだし、青峰はじめ他の側室たちをねぎらっている。

だからだろう、中奥も大奥も表面上は平穏を保っていた。

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