黒子のバスケ

□Never Gonna Leave You〜お前のいない人生なんてありえない〜
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二年のIHが終わった後、青峰大輝と桃井さつきは付き合い始めた。


IHでは桐皇が優勝し、青峰としてはけじめはついた、そう思った。

そしてオレに勝てるのは、本当はずっとオレじゃなかった。
そのことに気が付いた。

だって、さつきには適わない。
WCのあと、みんなが絆を取り戻して、新しい絆もできて。

その時に青峰は気が付いた。
『さつきだけは何があってもどんな時も、オレのそばにいてくれた。
取り戻すとか、結びなおすとかそんなんじゃない。
さつきとオレの絆は、ずっと結ばれたままだった。』


それが、もしこの先、変わってしまうとしたら…。
開花する前は、そんなことないと思っていたのに、自分の才能が開花したらみんなとの絆は途絶えた。

そう考えると、何が原因でさつきとの絆が途絶えるか、分からない。
だったら絶対に変わることない、確実な絆にしてしまおう、そう考えた青峰の行動は早かった。

「もういい加減、テツテツいうのはやめろ。
テツにその気はねーって。
だからオレにしとけって。
他の女はめんどくせーから、オレはさつきだけいればいいと思ってるし。」
とさつきに告げた。

しかも、部活の後で、若松とさつきが翌日の練習について話してる時にいきなりそう言った。

若松と話してるさつきをみて、一年生たちが
「桃井先輩って綺麗だよなー。」
と話してるのを聞いて頭にきたので、本当は自分の誕生日に告白しようと思ったのに待っていられなくてその場で言った。

部員やさつき自身はもちろん、その場にいた原澤ですら唖然としていたのに、青峰は平然としていた。

さつきがうんと言う自信があったからだ。

事実、さつきは
「なにそれ!
テツくんは世界1ステキなんだから!
大ちゃんなんかよりステキなんだから!
でも、きっと大ちゃんの面倒見れるのなんか私しかいないんだから、仕方ないから大ちゃんにしておいてあげる。」
と答えたのだから。

「あげるっておまえなぁ!」
ぶつぶつ言いつつも、青峰は初めて思った。

オレに勝てるのはさつきだけだ。

あげるなんて上から目線で言われても、それをこんなに嬉しいと思ってるんだから。
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