黒子のバスケ
□おかしな二人
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オレは桐皇学園の入学説明会で、心の底から桐皇に入学することを選んだ自分と、桃内という自分の苗字に感謝した。
入学式の前の入学説明会ではもうすでにクラス分けが決まっていて、クラスごとに名前の順に男女混合で座るようになっていた。
春休み中に夜型の生活になっていたオレは、説明会の間に眠りそうだと思いながらぼんやりと座っていたオレは、
「すみません。」
という可愛らしい声と、顔を何かがくすぐる感触に我に返る。
いつの間にか、オレの隣にキレイな女の子が座っていた。
長くて艶やかでさわり心地の良さそうなピンクの髪で、胸がでかいのに体は細くてともかくキレイな女。
彼女の髪が彼女が椅子に座る時にオレの顔をくすぐったらしかった。
「あ、いや、大丈夫です…。」
突如現れたキレイな女の子にオレはそう言うしか出来なかった。
「本当にすみませんでした。
私、桃井さつきです。
同じクラスですね、よろしくお願いします。」
こんな美少女がオレの前の席に座るのかっ!
オレは生まれて始めて神様に感謝した。