黒子のバスケ

I love you forever
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『火神だけど。
黒子にメアド聞いた…です。
この間のバッシュの礼にメシでも食いにいかねーか…です。』

見慣れないメールアドレスからのメール。
さつきは迷惑メールかなと思いながらメールを開いた。
そうしたらそのメールは黒子から自分のメアドを聞いてメールをしてきた火神だった。

ちょっとおかしなその文面にさつきはくすっと笑って
『いーよ。
いつにする?
大ちゃんにもいつが都合いいか聞いてみるね。』
とさつきは返信する。

火神は青峰に似ているけれど、青峰よりは他人に対して不遜ではないようだ。
青峰の先輩や同級生に対する態度にはさつきはいつもはらはらしているけれど、火神は一応丁寧に接しようとする努力をしているようだ。

「似てるようで似てないんだね。」
独り言を言ったあと、メールが来るまで読んでいた雑誌に目を落とす。

その時、またメールの着信音がなって、さつきはスマホを手に取る。
再び火神からだった。
「返信早いなぁ。
大ちゃんと大違い。」
さつきは微笑ましく思いながらメールを開いた。

『青峰は誘わなくていい…です。
多分顔見たらバスケしたくなってメシどころじゃなくなるし。
オレのバッシュのサイズと、同じモデルを使い続けるタイプだって知っててくれたあんたに礼がしたいんだし…です。』

『確かにそうなりそうだね。
でも、ぶつぶついいつつも、バッシュくれたのは大ちゃんだよ。
暇な時に大ちゃんをストバスに誘ってあげてね。
それに私、二人がバスケしてるところ見るの、大好きだよ。
でもご飯食べてる時も、言い争いを聞くのはさすがに遠慮願いたいかな。
だから大ちゃんには内緒ということで。
来週の日曜は午前中は練習あるけど、午後は練習休みだよ。
再来週以降は、練習試合が一ヵ月後まで詰まってるの。』
さつきは火神のメールにそう返信した。

確かにあの二人が大人しく一緒に食事をできるとは思えない。
火神自身も分かってるからさつきだけを食事に誘ってきたのだろうと思ったから、さつきも同意した。

『そんじゃ今度青峰とストバスやるときはあんたも誘う…です。
うちも来週は練習がないから、昼くらいに桐皇に迎えに行く。』

火神からの返信に
『それじゃ一時に正門前で!
わざわざ来てくれてありがとう!
日曜、楽しみしてるね、おやすみなさい!』
と返信して、さつきは再び雑誌に目を落とした。

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