銀魂

□みかきもり
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高杉は昨日からまた宇宙に行っている。
だから万斉は九兵衛と一緒に高杉の部屋にいる。

万斉が手渡した丸薬を九兵衛は口に含んで水で飲み込んだ。

「丸薬なのにいつ飲んでも苦い、この薬は。」
「仕方ないでござろう、一ヶ月に一回飲めば避妊の効果が持続する飲み薬なんて、宇宙から取り寄せなければないんでござるから。
天人の薬で、地球人の味覚に合うように出来てはいなくても仕方ないでござる。」
「確かにそうだな。
いつもありがとう。」

九兵衛は水の入ったコップをベッドサイドのテーブルに置くと万斉に抱きついた。

九兵衛が万斉から渡されて飲んでいる薬は九兵衛が万斉に頼んで取り寄せてもらってる避妊のための薬だ。

高杉は九兵衛を抱く時に避妊をした事がない。
けど九兵衛は高杉の子供を身ごもったりしたくなかった。
だから万斉に頼んで、避妊薬を取り寄せてもらった。

万斉は出来るだけ体に負担がなくて、一ヶ月に一回飲むだけで効果が持続するような薬を探して取り寄せ、九兵衛に渡している。

万斉は九兵衛を抱く時に何の痕跡も残さないように用心している。
だから九兵衛に子供が出来たらそれは自分の子ではない。
けど、自分以外の男の子供を妊娠した九兵衛をみたくはない。
だから九兵衛から薬が欲しいと言われた時に分かったとだけ言ってすぐに手配した。
もちろん、誰にも内緒でだ。

だけど高杉は、もう自分達の関係には気が付いている。
だけど自分に対して関係に気が付いてることをにおわせただけで、それ以上の事は何もしなかったのは、まだ自分の事を必要としているからだろうと、万斉はそう思っている。
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