銀魂

□最後の浮気
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リビングのソファでうとうとしてた九兵衛は玄関の鍵が開く音がして目が覚めた。

時計を見上げると、夜の12時を過ぎていた。
九兵衛は立ち上がると玄関に向かう。
「お帰りなさい。」
そう声をかけると九兵衛に背を向けてドアの鍵とチェーンをかけていた総悟が振り返って驚いたような顔をした。

「ただいま…起きて待ってたんですかィ?
寝てていいって言ったのに…。」
「寝てたけど、ちょうど目が覚めたから。
お風呂とご飯、どっちにする?」
「風呂に入りまさァ。
総司は寝てるんですかィ?」
「うん、八時くらいに寝たよ。
最近は後追いが激しいから一緒にいないとダメなんだ。
だから一緒にたくさん遊んであげないと。
でもそのせいか、早く寝ちゃうから。」
「そうですかィ。
それは大変ですねィ。
ごめん、なんか最近帰り遅くて何にも手伝って上げられなくて。」
総悟は九兵衛を抱きしめた。

けど九兵衛はその総悟から香水の香りがほんのりと漂ってくることに気が付いていた。
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