銀魂

□胡蝶の夢
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「世継ぎを授かったといえ、男子が一人では竹千代様に何かあった時に不安だ。
それに名門柳生家を継ぐ嫡男も必要だろう。
あと二人はどうしたって男が欲しい。」

世継ぎの竹千代が生まれた時は大喜びをした幕臣たちも、竹千代が1才になろうという頃にはそう言うようになっていた。

そんな頃、また九兵衛は懐妊した。
竹千代を妊娠してる時ほどつわりは重くなく体調は悪くはないようだったが、お腹の中にいる胎児が双子であることが分かり、妊娠中から細心の注意が払われ、管理入院までした。

そうして無事に、今度は九兵衛は男子の双子を出産した。
長松・徳松と幼名を名づけられた双子の誕生はあと二人はどうしたって男が欲しいという幕臣の願いを一気にかなえた形になり、将軍も幕臣も大喜びで、柳生家はますます栄えている。
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