銀魂

□彼女のとなり
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「とにかく、女子のスカート丈は膝を出さない程度の長さにした方がいいと思う。」
そう主張する生徒会会長の伊東に、生徒会副会長の土方はこめかみに青筋立てて
「そんなもんは女子の自主性に任せればいいだろう!」
と怒鳴る。
「それでなにか犯罪に巻き込まれたらどうするつもりだ?」
「そんなのてめえの責任だろ?!
こっちのせいじゃねぇだろうが!」

激しい言い合いを始める二人を、三年生で書記の山崎と会計の近藤は放っておいた。
この二人は仲が悪く、意見がぶつかり合うのはいつもの事で、こうなるともう、誰にも止められない。

いや、正確には一人にしか止められない。
だから放っておくしかないのだ。
その一人はホームルームが長引いてるらしく、生徒会の集まりに遅れているが、そろそろ来る頃だろう。

そう思っていたら、
「死ね、チャイナ!」
「お前が死ね、サド!」
「二人ともいい加減にもうやめなよ。
死ねとかふざけても言っちゃだめだ。」
と声が聞こえてきた。

生徒会役員の二年生三人がやっと来たようだ。
ふたりはホッとする。
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