銀魂
□万事屋学院高校の球技大会
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万事屋学院高校は、もうすぐ球技大会を控えている。
種目はサッカーとバスケだ。
クラスを二つに分け、学年ごとにトーナメントで優勝を決めるのが万事屋学院の球技大会だ。
ちなみに優勝したチームには学食のタダ券が配られる。
それは担任教師ももらえるので、必死になる教師も多い。
と言うわけで、3年1組の担任、服部全蔵も痔を押して指導に熱を入れているが、生徒は中々その気にならない。
もともと、そんな景品で釣られる生徒は1組にはいないし、個性豊か過ぎてチームワークもあったもんじゃない。
それを見かねて九兵衛が
「それじゃ僕が見本を見せよっかな。」
とフィールドに立った。
生徒たちは女だし小柄な九兵衛相手に手加減しなきゃなと思っていたが、九兵衛が一人で全員を抜き去り、シュートを決めたので驚いていた。
「いってーな、高杉!
いいか、九ちゃんにいいとこ見せるためにもお前ら頑張れよ!
このまま九ちゃんにいいとこ見せられないまま終わっていいのか?!
よくないだろ!」
全蔵の言葉に乗せられた形ではあったが、サッカーを選択した生徒たちは素直に頷いて九兵衛に言われた通り、ドリブルの練習を始めた。