銀魂

□万事屋学院高校の球技大会
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「ちょ…何あれ!!」
「つえぇ!
九兵衛つえぇぞ!」

3年1組のメンバーは目を見開いてディフェンスをかわしていく九兵衛を見ていた。

九兵衛は自分より体格の大きい生徒たちのディフェンスをものともせず、ドリブルでゴール前までいく。

「近藤!!
しっかり止めろよ〜!」
九兵衛はそういいながらシュートを打った。

「ちょ、先生!!
無理、こんなの止めらんないから〜!」
近藤は綺麗なカーブを描いてバシッと決まったシュートに動けないままだった。

「まったく、そんなんじゃ勝てないぞ!」

シュートを決めた九兵衛はそう言ってハーフパンツのポケットからハンドタオルを取り出すと汗を拭いた。

薄いピンクの半そでのポロシャツに黒のハーフパンツ姿の九兵衛の周りには生徒たちが集まってくる。

「九ちゃん、なんでそんなにサッカー上手いわけ?!」
全蔵が驚いて叫んでる。

「男として育てられたんで、男の子がやりそうなスポーツは大体得意ですよ。
それじゃ、次はバスケの方見てきます。
サッカーの方はまず、二人一組でドリブルの練習ね!」
九兵衛はそう言って笑顔で体育館の方に駈けていく。

「しっかし、ありゃ非の打ち所ないな。
綺麗で財閥の娘で挙句にスポーツも得意と来た。
高校教師してて手に職もあるし。
自分で何でも出来るんじゃ、その辺の男になんか惹かれるわけないな。
彼氏がいないわけだ。」
全蔵の呟きに球技大会でサッカーを選んだメンバーはなんともいえない顔をしていたが、高杉だけは全蔵に蹴りを入れた。
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