銀魂

□君の強さ
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新八が素振りを終えて息を吐いたら、目の前にいきなりタオルが差し出された。
びっくりしてる新八に
「お疲れ様、新八くん。
最近ものすごく剣の稽古に打ち込んでるからすこしアドバイスをしてやって欲しいと妙ちゃんから言われてお邪魔してたんだ。」
ここにいるはずのない九兵衛が笑いかけてきた。
姉上、何て余計なことを…!
新八は内心でだけ悪態をつく。
面と向かってなんていえないからだ。
剣の稽古に真剣に取り組んでる新八をみて、姉のお妙は九兵衛にその指導をお願いしたらしい。
「少し踏み込みが足りないみたいだ。」
九兵衛の差し出すタオルを受け取って汗を拭いてたら、九兵衛は今度はスポーツドリンクを差し出してきた。
「…ありがとうございます。」
新八はスポーツドリンクを受け取る。
「どうしてそんなに剣の稽古に打ち込むようになったんだ?
妙ちゃんがびっくりしていたよ。
今までもかなり頑張っていたのに、最近は別人のように稽古に打ち込んでるって。」
九兵衛の質問に新八は黙ったままだった。
それなのに九兵衛は口元に笑みを浮かべながら
「少し休んだら、手合わせをお願いしてもいいかな?」
と言った。
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