黒子のバスケ
□負けるわけにいかない勝負
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その日の夜。
高尾と黄瀬はそれぞれが三人でとったプリクラを見ていた。
さつきを真ん中に、高尾と黄瀬がさつきの頬に自分の頬を寄せている。
これだけくっついても嫌がられなかったんだし、自分はさつきに恋愛感情とはいえないまでも、好かれているはずだ。
だからもっと押していかないと。
ライバルは手ごわいけれど、負けたりしない。
高尾も黄瀬もはさみを手にしていた。
「「こうすればツーショットだもんな。」」
高尾は黄瀬の、黄瀬は高尾の部分をはさみで切り取った。
「黄瀬なんかには負けねぇよ。」
「高尾なんかには負けねぇっス!」
そう宣言して、二人はそれぞれに自分とさつきのツーショットになったプリクラを見て満足そうに笑った。
END