黒子のバスケ

□誰よりもお前だけを
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「さつき酔ったみてーだから連れて帰るわ。
今日はほんとにありがとな、赤司、緑間、黄瀬、紫原、テツ。
またな。」
オレはそう言ってさつきを支えて連れて帰ってきた。
今日はオレの両親もさつきの両親もいない。
オレはさつきを自分の部屋に連れて来ている。
「大ちゃん、大好き!
好き。」
さつきは二人きりになってもオレの胸に顔を摺り寄せて好きだと呟いている。
オレはさつきを抱きしめた。
「そんなに何度も好き好き言わねーでも知ってるよ、お前がオレを好きだってことはな。」
「大ちゃん、たまには言葉でちゃんと好きだって言って欲しい時もあるんだよ、女の子には。」
潤むさつきの目にオレは魅入られる。
ガキのころからずっとこいつを知ってんのに、こいつこんなにきれいな女だったっけか?
だけど今オレの目の前にいるさつきはすごくきれいで、オレはさつきから目を離せない。
「大ちゃぁん?」
「好きっつーか…よく聞けよ、一回しか言わねーからな。
さつき、愛してる。」
オレの言葉にさつきはでっかい目をさらに見開いて、泣き笑いみてーな顔をした。
こういう顔はガキん頃からかわんねーな。
「私も愛してるよ、大ちゃん。」
オレを見上げてるさつきはガキの頃から変わってないようでいて、確実に女になってる。
だってオレは、こんなにさつきが欲しい。
さつきの顎を掴んで上を向かせて、その唇に自分の唇を重ねた。
間髪いれずに口ん中に舌を入れる。
「んんっ…っっ…はぁっ…」
どんなに深くむさぼっても漏れるさつきの声がオレを煽る。
オレはさつきをベッドに押し倒した。
さつきがオレを見上げてる。
「大ちゃん…」
「愛してる。
何て言うの今日だけだからな。
忘れんじゃねーぞ。」
「うん。
私も愛してる!」
ガキの頃から変わらない笑顔のくせにオレを煽るさつき。
あー、オレやっぱこいつ愛してるわ。
さつきの服を脱がしてその胸に顔をうめながらオレは自分の気持ちを再確認した。
誰よりもなによりも、お前だけを愛してるわ、オレ。
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