ONE PIECE倉庫

□あなたと共に
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『私…一緒には行けません!』
『いつかまた会えたら!
もう一度仲間とよんでくれますか?!』

綺麗なドレスを着て、泣きながらそう叫ぶビビをゾロは船の上から見ていた。

『聞きたくねぇ。』
そう思う。
『聞きたくねぇ、俺じゃないものを選んだビビの言葉なんか、聞きたくねぇ。』
『なんで俺じゃねぇんだ?!』
『なんで国を選んだんだ?!』
『なんで俺の隣にお前はいねぇんだ?!』

分かっていた、ビビが国の方を選ぶこと。
だってビビは国を救いたくて、14歳の時から犯罪結社に潜入したのだ。
そして国を守るためにこの船に乗って、そのついでにゾロと恋に落ちただけなんだから。
だけど、ゾロにとってはこの恋は一生物の恋だった。
本当に愛してる。
女はもうこいつ以外、要らない。
そう思うほど、愛して。

なのに、ビビは国を選んだ。
分かっていたけど、それはゾロにとっては残酷な現実…。

『ビビ…ビビ、どうして国を選んだんだよ。
ビビ…っ!』
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