稲妻11
□器用な猫と中途半端な犬
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今日はハロウィン
こういったイベントが好きなあいつは絶対やってくる。
「はーんだっ！」
ほらな。
どうぜこいつのことだからイタズラが目的だろうけど…
「ねぇ半田、今日が何の日か知ってる？」
「知ってるよ、ハロウィンだろ」
「なんだ、知ってたんだつまんない」
「つまんなくて悪かったな」
「別に〜。じゃあ一応やっとこうかTrick or treat」
一応ってなんだよ…
ちなみに対策はバッチリだ。
「ほら、お菓子」
「えぇ〜ちょっと半田さ、僕を楽しませようっていう考えはないわけ？」
「お菓子で十分だろ!」
どうだ！
去年のオレとはひと味違うだろ!?
「半田のケチ…あ、」
「なんだよ?」
「間違った。Trick and treatだった」
「…はぁ?」
「ということでいただきますっ」
「ちょ、ちょっと待てマックス!おかしいだろそれandってなんだよ!!」
「え、半田andも分かんないの?
お菓子をくれてもイタズラするよって意味のandだよ」
「意味くらい分かるっつーの!!
違くて、なんでそうなるんだよ！」
「…半田が好きだから」
なっ…
なんで急にそういうこと言うかな
「だから一緒に居たいしキスもしたいし…それに」
「わ、分かったからマックス!…それ以上は言うな//」
ダメだ…
オレ、こういうのに弱いんだよな
「じゃあいいの？」
「す、少しだけだからな!!」
「えぇー…」
「も、文句があるならこれはナシだ！」
「あ〜ゴメンゴメン」
ったく。
これだからマックスは…って、許すオレもオレだけど…
「ねぇ、半田…」
「…ん?」
『Happy Halloween』