稲妻GO

□ラピスラズリ
2ページ/3ページ









オレは霧野蘭丸。
只今、神童を尾行中だ。
あ、いや…
警護中だ。

なんせあいつは可愛くて可愛くて仕方ないからな。
オレが守ってやらないと。

そう、小さい頃からオレは神童を守ってきた。
だったらなぜコソコソしているのか、だって?

それはな、あいつ最近強がる癖がついてきてだなオレを邪魔者扱いするんだ。

邪魔者扱いって言っても「霧野うざいから消えてくれ」とかそういうのじゃないからな!
もしそんなこと神童に言われたらオレはもう…

と、こんなことしてる場合じゃなかった神童を見守らなきゃな。
そう、しっかりと。





「なぁ、神童」

「な、何ですか?三国さん」

「あれ…霧野は何をしてるんだ?」

「やっぱり気付きますよね…」

「バレバレだし、な…」

「なんか、すいません…」

「いや、なぜ神童が謝るんだ?」

「ぅ、すいません…っ」

「え、何で泣くんだよ神童」

「…っう」





はああぅあ!?
ど、どどどどうした神童!?!?
まさか三国さん、何かしたんじゃ…





「…シン様が泣いちゃったのは霧野くんのせい」

「え…」

「霧野くんのせい」

「えっと…あの、すいませんでした。」









END
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ