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□春だから、
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春だから詰めてみました!
みんな短いです。






神童拓人 待ってください。腕を強く捕まれて、何?と振り替えればその瞬間に唇を奪われた。っな、何すんのよ!と叫ぶように言えば彼はクスリと笑って、だいすきです。何て言ってのけた。本当よく分からない奴だなと思いながら彼の手を握りしめ、今日は何処へ行こうかと声を掛けた。嬉しそうに笑う拓人を見ていると、やっぱり私も嬉しいようだ。握った手に力を込めた。

霧野蘭丸 桜と似たような色を持つ彼は桜並木を歩いていた。散る花びらをつかまえた私は彼へと駆け寄り、見て!と得意気に手のひらを見せれば、それは風に吹かれふわりと宙に舞った。あ、と声を上げた私に、花びら着いてるぞと彼の手が触れた。高鳴った胸の理由をまだ私は知らなかった。

狩屋マサキ ほらこれやるよ。何て言われて渡されたのはこれはこれは可愛らしい一輪の花だった。どうしたの?と言えば別に、と可愛くない答えが返ってきた。だがそれも彼らしいことに変わりないので、ありがとう。と笑えば、少し顔を赤らめて視線を反らすのであった。

剣城優一 優一さーんと声を上げながら慣れた病室の扉を開けた。優一さんは読んでいたサッカー雑誌から私へと視線を移し、待ってたよと微笑んだ。私は少し窓を開けた。心地よい風が吹いて髪を揺らす。優一さんはそれを見て、春がぴったりだよと綺麗に笑った。

剣城京介 隣にいる京介が私の手を強く握った。顔を見れば、どこか照れ臭そうな顔をしている。それを見て私も少し照れてしまった。2人して顔を赤くして何してるんだと考え出したら思わず笑ってしまった。笑い出した私を見て京介も少しだけ笑ってくれた気がした。

雪村豹雅 雪がもう降らなくなって少しずつ雪がなくなってきた。やっと蕾が膨らんできて太陽が開花を促す。緑に色づいた葉を手に、冬が終わったねと言葉を紡ぐと早く始めようぜと返ってきた。はいはいと返事を返してボールを手にした。練習終わったら甘いものでも食べに行こうかと声が聞こえたので、わかってんじゃんと飛び付いた。

三国太一 三国くんの自転車の後ろに乗って稲妻町を走る。暖かい日差しと空気に温かい背中。ぎゅうと抱きつけば、やさしい声でちょっと寄り道するか。何て言ってくれた。じゃあ、景色が綺麗なとこ行こうと言えば、任せとけと頼もしい答えが返ってきた。

浜野海士 見てみてーそう言って駆けてきた彼を見れば、私に手を差し出して握った手を開けた。ダンゴムシ!と言って笑う彼に悪いけど、気持ち悪。と返せば、手ー出してと言われ素直を手を差し出せば、手のひらにダンゴムシが乗せられた。う、と声を上げた私とあ、と声を出した彼。ダンゴムシちゃんごめんね、コイツは俺のだからやっぱり触らないで。何て言ってダンゴムシをとり土へと還した。はは、顔真っ赤!うるさいなあ!

倉間典人 頭上に広がるピンクに染まった空に見とれながら歩いていたら、電柱にぶつかった。たまたまそれを見ていた倉間がアホかと声を上げた。うるさいバカ!と答えたら、倉間が鞄をごそごそしていて、鞄から何かを取り出した。それを私に渡してほら行くぞと声を掛けた。渡されたものをみると可愛いヘアピンだった。きっと真剣に悩んでくれたんだろうなと考えたらニヤつく頬が抑えられなかった。

速水鶴正 綺麗です。と言って笑う顔が忘れられなかった。ので彼にそれを伝えたら何であなたの夢を正夢にしないといけないんですか!と怒られた。鶴ちゃーんお願いだよおと抱きついたらい、いやです!と可愛く焦り出した。しょうがない今日は勘弁してあげよう。





20120404

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