Series/mix-b

□軽挙妄動
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「こらああああああ、まてえええええええ!」


 傍から見たら彼女はただのキチガイだろう。だって叫びながら誰も居ない廊下を突っ走っているのだから。


「私ずっと鬼とか聞いてないからね?次はお前だ!こら、またんかああああああ!」


 でも、一部の人間には分かってしまう。彼女が何をしているのか。悪魔を追い掛け回してるのを見れば、きっと彼女がやっているのは俗に言う鬼ごっこだろう。


「はい、止まって」

「ゆ、雪男…ねえ、早くタッチしないと私ずっと鬼!せっかく私が逃げる側になれるチャンスなんだよ!?だからそこをどきなされ!」

「僕、言ったよね?悪魔と遊ぶなって」


 彼女はその辺の祓魔師とは違う感性を持っている。悪魔は安全だ、とそう思っているのだ。彼女のその行動が果たしていい結果を生むのか否か、僕たちにも彼女自身にも分からない。でも、悪魔は最悪な結果しか招かないと思い込む僕らは彼女を止めることしかできないのだ。


「あ、ちょっと!ねえ!…ほら雪男のせいで行っちゃったよ!今まで私たくさんの悪魔と遊んできたけど、1回も傷つけられてないからもうお説教はいらないよ」


 だからそういう行動が、と説教じみた言葉を無理矢理飲み込み、悪魔を追いかけるために駆け出した彼女を見つめた。



軽挙妄動










■反省会
これもちょっと急いで書いたもの。と言い訳をしておく。
お粗末さまでした。


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