Series/mix-b
□四海兄弟
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「…っだからアンタって!」
また出雲ちゃんと勝呂くんがもめているのである。よくまあ飽きないこと!
「はいはい、もう終わりにすれば?ほら、みんな仲良く!」
仲裁に出て行くもお前は黙ってろ、引っ込んでなさいよ!と弾き飛ばされました。うう、私殴られなかっただけよかったのかな。
「平和に行こうよ…」
ずるっと鼻水を啜りながら言えば近くにいた志摩が言う。
「坊は感情的すぎるんや」
「確かに」
何時の間にか会話に参加していた燐が同感する。子猫丸は喧嘩してる2人を見て大きく溜め息をついた。
「坊も悪い人じゃないんやけどねえ」
「何であんなに仲悪いんだろう」
しえみも不思議そうに言う。
「犬猿の仲ってやつ?そしたら猿の方は勝呂…いや鶏の鶏冠がすぐ「お前ちょっとこっち来いや」
軽く冗談で飛ばすところを彼はしっかり聞き取り私を睨んできた。やばい。身の危険を感じた私はさっと走っていき廊下に飛び出した。途端に誰かにぶつかった。あーあ、嫌な予感。
「ごめんなさい!」
謝って逃走しようと試みるが襟を掴まれていて失敗。
「教室から飛び出すくらいに僕の授業が待ちきれなかったんですか?」
ぶつかった主が言う。やはり次の授業は悪魔薬学で間違いはなかったか…!襟を掴まれたまま私は教室へ引きずられて行く。中ではやっぱり喧嘩は終わっていなかった。
「本当に君たちは…!」
奥村先生が呆れたように言う。
「祓魔師になるにはチームワークも必要だと何回言えば分かるんですか!」
勝呂と出雲ちゃんは睨み合いながら席に着く。私はまだ襟を掴まれたままだ。
「貴女は行動を慎むこと!」
「はーい」
気の抜けた返事をして離された襟を整えながら席に着いた。そして感じる目線。ちらりと見れば勝呂が睨んでいる。ああ、後でごめんなさいって言おう。鶏も猿も勝呂くんのお友達ですよねごめんなさいってさもないととマジ殺されるよね…!
日誌には今日もみんな仲良しでまるで兄弟のようですとでも書いておこう。
四海兄弟
(嘘書くなや!)(未来の私達さ!)
■反省会
京都組がいまいち分からないよ…
日誌は存在しないだろうが
存在させてみました(´∀`*)
お粗末さまでした。
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