Series/mix-b
□阿鼻叫喚
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「おっと純血のお坊ちゃんお悩みのようで?」
そう行ってスリザリンの談話室のソファーに腰掛けた。もちろん隣にいるのは純血のお坊ちゃんのドラコ。
「うるさい、どっか消えろ」
「悩んでるでしょ?見れば分かるよ、んー好きな子でもできた?」
からかいがてらに聞いただけなのにドラコは
「…!、そっそんなわけないだろう!」
と顔を赤くしてどもり出す予想外の反応に只、私は唖然とするばかり。
「ま、まあドラコ、凡て打ち明けてみるってどう?」
「誰がお前なんかに!」
「えーっ!気になるじゃん!」
「知るか!早く部屋に帰れ!」
「ドラコのケチー!」
そう言ってソファーから立ち上がり女子寮の方へ足を向けた。
「…っおい!」
「ん?」
「ぼ、僕はその、あれだ。好きになるつもりなんかなかったんだ…」
いきなり話しだした。なんだ聞いて欲しいんじゃないか。早く言い出せばいいものを。ドラコに好かれてる子、羨ましいな、と考えまたソファーに腰掛て話を聞いた。
「…まとめると、彼女は純血さんで特にマルフォイ家との繋がりはなし。そして今のところはポッターくんとの関わりすらない。で、ドラコ的に一番問題なのがその彼女はグリフィンドールであるって感じかな?」
「ああ、そうだ。グリフィンドールは好きじゃない」
「大好きなポッターくんがいるからでしょ」
「あんなやつ…!」
「はいはい。んーでもその子、もしかしたら組み分けの時に悩んだ可能性もあること忘れてない?スリザリンの素質も持っててグリフィンドールの素質も持ってたとしたら。そんでスネイプが嫌いすぎたのならそりゃ誰だってスリザリンなんて好まないよ、私だって悩んで悩んで悩みぬいたんだからね!」
「お前はどうしてスリザリンに?」
直ぐに答えられなかった。だって私はドラコが好きで、ずっとずっとだいすきで、同じ寮に入った。そんなこと今更、彼に好きな人がいる時点で負けてるのだからいえない。
「んー…なんでだろ、忘れちゃった!」
「そうか」
「じゃあ遅いから寝るね。明日にでも告白しちゃいなよドラコ!」
再びソファーから立ち上がり既に暗くなっている部屋へ向かう。頬を伝うは涙。報われない想いもあるよねそりゃ。明日ドラコと例の彼女は幸せそうな顔をしているんだろうか。私はちゃんと笑顔でお祝いすることができるのだろうか。やってみせないと変だ、私じゃない。偽るのなんて苦手だけど。今夜だけ、涙と。
阿鼻叫喚
(おめでとう!)(その、昨日はありがとう)
■反省会
これは…?切なくなった?
阿鼻叫喚の意味に添えたのか?
と色々心配ですが、1つ目消化!
お粗末さまでした。
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