レブル長編
□第0章『これまでのあらすじ』
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「う〜ん、なんでヤマブキシティに入れないんだろう?」
そう呟いたのは、燃えるように真っ赤な目に赤の帽子と上着にジーンズを履いた少年・レッドである
シオンタウンからヤマブキシティを目指していたが、ヤマブキシティのゲートの警備員に止められ入ることができず、仕方ないのでヤマブキシティの地下に通っている地下通路を通ってタマムシシティを目指していた
「ハナダからクチハ゛に行くときも地下通路通ったけど、こっちは明るいな…あっちは暗くてピカのおかげでなんとか進めたけど」
そう考えていると
「お、やっと出口だ」
地上への階段が見えてきた
そして誰もいない、出入口を通るとそこははらっばで近くに展望台があるだけで他には何もない場所だった
レッドは手持ちのタウンマップを広げ
「この先に次の町タマムシシティがあるんだよな」
そう確認して、タウンマップをしまい歩き出そうとしたその時だった
ガサガサ
「…ポケモン!?」
突然野生のポケモンが草むらから飛び出してきた
「あのポケモンは…」
図鑑をとりだし、データをとると同時に相手の情報をみる
「オコリザル…格闘タイプか、何々?」
野生のオコリザルは、レッドに向けて拳をくりだした
「おっと…図鑑のとおり、気性が荒いな、なら…フッシー!」
腰に6つ並んだボールの中から1つをホルダーからはずし投げたボールからは、背中の大きなタネが特徴なフシギダネを出した
「相手は結構すばしっこそうだし、体力も有りそうだ…ならフッシー!『はっぱカッター!』」
フシギダネは背中のタネから数枚の葉っぱを回転させながら相手に向けて飛ばした
しかしオコリザルはそれをかわしてジャンプすると、そのままフシギダネに向けて手刀をくりだしてきた
「やはりきたな!『空手チョップ!』」
しかしレッドは動揺しなかった、先ほどの図鑑の情報から空手チョップを使うことが分かっていたのでわざと上空に誘導したのだ
「フッシー!今だ『毒の粉!』」
オコリザルが上からくるのを利用し、背中の植物から『毒の粉』を出し、命中させた
それによりオコリザルは毒を浴びた、毒により、徐々にダメージを与えられるが、しかしレッドの狙いはダメージではなく
「…よし!動きが鈍ってきた、次は『やどりぎのタネ』!」
再び背中のタネから発射されたタネはオコリザルに向かっていき、毒状態で動きが鈍っている状態ではかわすことが出来ず、命中したタネはオコリザルの体力を蝕んでいった
「とどめだ!フッシー!『ソーラービーム』!」
フシギダネの背中のタネに光が集まり、その間オコリザルは毒とやどりぎでまともに動くことが出来ず
「いっけぇ〜!!」
放たれた光の光線がオコリザルを撃ち抜いた…