短編小説

□夢はいつか本当になるって誰かが言っていたけど、自分とは思わない
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…………あれ?


…………ここはどこ?


見たことのない、見渡す限り、色とりどりの美しい花畑の真ん中で1人の少女・ヒカリは悩んでいた


「なんで私…こんなところにいるんだろう?」


近くには、共に旅するサトシやタケシに相棒のポッチャマもいなかった


でも綺麗な場所…ソノオの花畑と違うけど同じくらい綺麗……


ヒカリがそう思っていると

「…ヒカリ」


後ろから聞き覚えのある声がした


「サトシ!」


共に旅する少年は、いつも肩に乗せている相棒のピカチュウと一緒ではなく……どこか、いつもと雰囲気が違っていた


「ねぇ…サトシここど…ひゃ!」


ヒカリは驚いた、突然サトシに抱きしめられたからだ

「ササトシ?一体どうしたの?」


「………オレは…」


サトシの顔はバトルのときと同じくらい真剣そのものだった


「オレは…ヒカリのことが…好きだ!」


「…えっ………えええええ!!!〜〜〜〜〜


当然だろう共に旅する少年からの突然の告白の上、その少年はバトル一筋で恋愛なんてまったく興味ないと思っていたからで


「ヒカリは……オレのこと…好き?」


「えっ…わ、私は…」


私って…サトシのこと好き?


「ゴメン我慢できない」


「へっ?…ちょちょっと


サトシの顔がどんどんヒカリの顔に近づいてきた


サトシが目を瞑っていたのを見てヒカリにはこれからされる行為がわかっていた

えっ…私初めてなのにダメだよ無理やりなんて…あれ?


そう思っているにも関わらず体は動かず…まるで……

私本当は…


顔の距離が3センチ…2センチ…1センチと近づいて………………
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